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美容・医療・福祉

とても安くマウスピース矯正ができると思ったら・・・

2026年10月16日掲載

  • SNSでショート動画を見ていたら動画広告が入ってきて「マウスピース矯正が月々1,500円」「総額15万円」等と安さを強調し、ビフォーアフター写真や体験談なども表示されていました。
    安く矯正できると思い歯科医院を受診したところ、60万円から80万円程度かかると説明されました。
    歯科医院によると、15万円は過去に矯正治療を受けた人の修正治療の場合の料金で、月々1,500円はローンを利用した場合の支払例とのことでした。
    このような広告に問題はないのでしょうか。
  • 医療は、人の生命や身体に直接かかわり、健康被害などの取り返しのつかない事態につながるおそれがあるため、広告可能な事項が厳しく制限されています。

    当該マウスピース矯正は、厚生労働省の承認を得ていない医療機器を用いた自由診療なので、そもそも患者が意図せず目にする広告を行うことができません。
    患者が意図せず目にする広告に、ビフォーアフター写真や体験談を表示することもできません。
    費用の強調も禁止されています。

    広告で強調されている料金が、一部の人だけに当てはまるにもかかわらず、その条件が分かりやすく示されていない場合は、消費者に実際よりもお得であると誤認させるおそれもあります。

    特に、スマートフォンで閲覧することを前提としたショート動画広告では、スマートフォンの画面が小さいうえ、注意事項が表示されていても、速いテンポで画面が切り替わり、消費者が内容を十分に確認できないことがあります。
    このような場合、注意書きがあったとしても十分な説明とは認められない可能性があります。

    さらに、治療前後の写真が実際には高額な症例のものであるにもかかわらず、低価格プランの広告に使用されている場合は、治療効果や内容について実際より優れていると誤認させるおそれもあります。

    自由診療による治療を検討する際には、必ず、厚生労働省の承認を得た医薬品や医療機器を用いているかどうかを確認しましょう。
    承認を得ていない医薬品や医療機器を用いた治療の場合は、健康被害が生じても、原則として国の公的な「医薬品副作用被害救済制度」の対象外です。
    自由診療による治療でのリスクや、副作用等についても確認する必要があります。

    費用についても広告に表示されている料金だけで判断せず、
    どのような条件で適用されるのか
    総額でいくらかかるのか
    ローン利用時の支払総額や支払回数はどうなっているのか
    自分の症例でも同じ料金になるのか
    等も事前に確認することが大切です。

    少しでも説明に疑問を感じた場合は、その場で契約せず、複数の医療機関で説明を受けて比較検討するようにしましょう。

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