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「100円で引っ越し」、実はネット接続契約のキックバック

  •  引っ越し業者のウェブサイトに、「100円で引っ越し」というサービスの紹介があります。「荷物の引っ越し×インターネット開通。お客さまの予算は100円です」と100円でこのサービスを受けられるかのように表示されています。
     しかし、実際には特定のインターネット回線を1年以上継続して契約しないと、この条件が適用されず、また引っ越し費用100円を現金で支払うのではなく、事前に20,000円を支払い、インターネット接続が完了した時点で19,900円が振り込みによりキャッシュバックされる仕組みとなっています。そうした内容はウェブサイトには説明がなく、サイト上にある動画のリンクをクリックすると、その中で説明されていました。このように、適用される条件などの重要な事項がサイト上に説明がなく、100円だけ支払えば引っ越しを請け負ってもらえるように表現しているのはおかしいのではないでしょうか。
  •  広告主に照会したところ、「あたかも100円支払えばこのサービスを受けられるかのように誤認を招く表示をしたつもりはなく、引っ越し費用とインターネット開通取次料の返金を考えた上での表示です。お客さまの予算(最初に支払うお金ではない)は100円という意味です。また、このプラン(キャッシュバック)についてはインターネット回線の開通が条件であり、1年以上継続して契約することは条件としておらず、その旨はウェブサイトに明記しています。ただし、お客さまが1年以内に解約した場合はインターネット通信会社より違約金が請求されます」との回答がありました。
     しかしながら、「お客さまの予算は100円です」などを大きく表示し、下部に「当キャンペーンは現金キャッシュバックになります」と小さく表示しただけでは、顧客が引っ越し費用全額を一旦支払った上で、後日100円を差し引いた金額がキャッシュバックされるという全体の仕組みが分かりません。引っ越しフロー図を用いるなどしてサービス全体の仕組みと顧客が負担すべき金額を分かりやすく説明する必要があります。また、インターネット回線工事に際して発生する契約料と初期工事費を顧客が支払わなければならないこと、および1年以内に解約した場合には違約金の支払いが生じることが分かりにくいといえます。たとえ、広告主に対する支払いでなくとも、このサービスを受けるに伴って顧客に生じる金銭的負担については明記する必要があります。
     今後は消費者の立場から、親切で分かりやすい表示に努めるよう提言しました。

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