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最近の審査トピックス

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飲むだけで痩せる? 太っていると一億円損?
2014.10.31 審査事例

A社のダイエットサプリメント商品Bのテレビショッピングで「3週間で5kg痩せた」「糖などを吸収して排出」「コレステロールと中性脂肪を下げる」などとうたっていたのを見て、商品Bを購入した。ところが、1か月半ほど飲んでみたが、まったく痩身効果は得られなかった。飲むだけで痩せるかのような広告をすることは問題ではないか。また、同テレビショッピングで「太っている人は1億円損をする」などとうたっていたが1億円の根拠はなにか。いくらなんでも誇大広告なのではないか。

A社に照会したところ、「テレビではモニターの方に実際に当該商品でダイエットに挑戦してもらい、その結果を放送している。個人差はあるが、誇大広告ではなく、ありのままの内容で放送しており、放送内容に問題があるという認識はない。『太っている人は1億円損をする』は、以前雑誌に掲載された記事内容を元に放送しており、出版社に使用許可を得ている」との回答があった。
 しかしながら、A社は取得した特許を痩身効果の根拠としているが、A社の特許内容は、人体の腸内における実証データではないにもかかわらず、広告では、あたかも人体の腸内で脂質や糖分の吸着作用が起こっているかのように表示しており、特許内容と広告表現が適切に対応しているとはいえない。不当景品類及び不当表示防止法第4条第2項の運用指針(不実証広告規制に関する指針)では、表示された効果、性能が実証された内容と適切に対応していなければ、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものとは認められないとされている。したがって、特許権が認められたことを以って、当該商品を飲むだけで体重の減少やお腹周りのサイズダウンが可能であるかのように標ぼうすることは、合理的な根拠とは言えず、著しく事実に相違し、著しく人を誤認させる表示に該当し、景品表示法第4条第1項第1号(不当な表示の禁止・優良誤認)に抵触するおそれがある。
 また、健康増進法第32条の2第1項(誇大表示の禁止)では、「何人も食品として販売に供する物に関して広告その他の表示をするときは、健康保持増進効果等について、著しく事実に相違する表示をし、又は著しく人を誤認させるような表示をしてはならない」と規定されている。当該広告における「痩身効果の標ぼう」は健康保持増進効果等に該当し、実際にはこうした効果がない場合又はほとんどない場合には、著しく事実に相違する表示又は著しく人を誤認させるような表示として健康増進法第32条の2第1項に抵触するおそれがある。
 さらに、広告全体から受ける印象は「当該商品を飲んだだけで痩せる」と暗示させるものである。当該商品が医薬品でないにもかかわらず、身体の構造または機能に影響を及ぼすことが目的である医薬品であるかのような広告をすることは、薬事法第68条(承認前の医薬品等の広告の禁止)に抵触するおそれがある。 加えて、特定商取引に関する法律では、通信販売の広告において「事実に相違する表示」や「実際のものよりも著しく優良であり、若しくは有利であると人を誤認させるような表示」を禁止しており、当該広告は特定商取引法第12条(誇大広告等の禁止)に抵触するおそれがある。
 今後は法を順守し、適正な広告・表示を行うよう警告した。

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