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片道2万の航空券しか買えないのに「往復8,880円」の表示は問題では?

航空券

航空会社A社の新聞広告に、「オーストラリア往復8,880円! 成田就航記念セール ○月○日から○日までの7日間限定!」と大きく表示されていたので、発売日当日に、対象路線「成田−ケアンズ便」を選んでウェブサイトから申し込み手続きを行った。しかし、特別料金の対象期間中であるにもかかわらず、希望した往路出発日、復路出発日とも片道4,440円の航空券はなく、片道20,000円以上の航空券しか選択することができなかった。新聞広告には、離れた場所に「運賃は空席状況により変動します」という注釈はあるが、対象チケット枚数が限られているという注釈は一切なかった。安価な価格を強調しているのに、何の注釈も書かれていないのは、問題ではないか。

A社に照会したところ、「今回の金額は、あくまでも成田就航記念セールとして設定し、座席数が限られているため、『運賃は空席状況により変動します。当運賃は全てのフライトには適用されないことをご了承ください』と注釈を入れたが、お客さまに誤認される恐れがあれば、注釈に関して、より分かりやすい表現を検討したい。なお、対象期間中のゴールデンウイークおよび毎週土・日曜日の運航便には適用されないものがある」との回答があった。

 しかしながら、強調表示に対する打ち消し表示に関する公正取引委員会の考え方に照らして、格安料金「往復8,880円!」の強調表示に対する打ち消し表示としての注釈を、強調表示に近接して明りょうに表示すべきである。また、「運賃は空席状況により変動します。当運賃はすべてのフライトには適用されないことをご了承ください」との表記では、往復8,880円で販売されるチケット枚数が限られていることが、一般消費者に容易に理解されるとは言い難いため、注釈はもう少し分かりやすい表現にすることが望ましい。さらに、路線によって土・日曜日が適用外になることが表記されていないため、それらの事柄を注釈に加えることが望ましい。
 今後は、消費者の立場から、親切で分かりやすい広告・表示に努めるよう提言した。

平成23年4月1日掲載